多義語の覚え方

外国語学習をするときに苦労するのが単語の暗記、特に意味が複数ある多義語は全部覚えようとすると一苦労。全部暗記できればいいのですがそうもいかないので私はなるべくこのようにして多義語を覚えています。

単語の根っこを考える

です。これ自体は私が英語の学習をしていたときにインターネットで探しまくって見つけた、とある方の考え方なのです。単語の根っことは何ぞやと思われるかもしれませんので実際に具体例を出して説明していきます。例えばbookという単語を調べるとこのような意味が出てきます。

  • 1 本 書物
  • 2 帳簿
  • 3 巻 編
  • 4 予約する
  • 5 記入する
  • 6 予定する

これだけたくさんの意味がありヒエー、覚えられないよとなりますね。翻訳通訳を目指す場合は別として、語学学習者の皆さん、全部の意味を暗記する必要はありません。単語の根っこ、言い換えるとこれらの意味に共通する概念、考え方やイメージを考えればいいのです。1-3に共通するのは考えるまでもなく本や冊子など何かが記録印字されたもの、ということです。どうしてbookに予約の意味が?と疑問に思うかもしれませんが昔の予約方法を考えればいいわけです。きっと本や帳簿などに宿泊客の名前や生年月日を書いていたのでしょう。だからbookなのです。そう考えれば6の意味の予定も予約の延長ということが分かります。bookの根っこ=本のようなものに記録されるされたものこと、もしくはすることなのです。このように根っこだけ覚えて、実際に文章で単語を目にした際に根っこの意味はこうだからこういう意味だろうと推測すればいいのです。

この方法は英語だけに限りません。おそらくすべての言語に共通しています。今度は韓国語の例を見ていきましょう。

찾다(読み:チャッタ) という単語があります。基本的な意味は探すです。

ですが韓国語では、預金を”探す”、親戚や知り合いを”探す”、単語を”探す”、預けた荷物を”探す”というふうにこの単語が使われます。日本語の探すという意味だけしか知らないとどうして上で述べたような人、物にも探すという言葉が使われるのか分からず、暗記するしかなくなります。ですが根っこの意味を、共通する意味を探してみましょう。そうすれば納得できるし暗記しなくてもよくなります。ちなみにこの単語の根っこは”既に存在するものひと(あるであろうと考えられるものも含む)に到達するために何かをする”です。このように考えれば銀行にお金をおろしに行くときに”探す”を、ロッカーに預けてものを”探す”のも、なるほど!となるわけです。もしかして宝物を”探す”は別の単語が使われるのかな?と思いましたがそんなことはありませんでした。

このように根っこの意味をもとにして意味が広がっていくのです。うわー面倒くさいと思うかもしれませんが日本語だってそうです。髪を”切ったり”カードを”切ったり”縁までも”切れる”のです。この場合は”つながりを断つ”が根っこですね。

さあ単語を覚えるときはこういう風に考えて覚えてみてください。ただし、一つだけ注意しなければいけないのは語源が異なる時です。例えば英語のsound、いろんな意味があります。音、健康な、海峡などの意味があり、語源が違うけどたまたまスペルが一緒の時は通用しないので気を付けてください。

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